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達也は腕を緩めると、目を閉じグッタリしている俺のおでこにチュッとキスした。
「待ってろよ」
達也がバスローブを脱ぐ気配。立ち上がり、手を洗ったのか戻ってきた達也はパジャマのズボンだけ履いた姿だった。焼けた肌と筋肉で盛り上がった肩や胸が顕になってる。
ダラリと下ろした手に持ってるオレンジ色のキャップのボトル。
ペットボトルじゃない。じゃあ、なに?
「それ……」
「ん? ローション。しっかり解さないと入らないから」
達也はケロッとした顔で言った。
「ちょっと待って、さっき最後までしないって言ってたよね!」
「……じゃ、コレ、口でしてくれる?」
指さした所は立派なテントが張っている。
「はっ! ハードル高過ぎだろっ!」
「だろ? だから、こっちのがいいぞ? 聖はなにもしなくていい。横になってるだけで」
「どっちもだよ! やだやだっ! 無理っ! 絶対無理!」
「無理かどうか、ちょっと試してみよう。本当に無理なら諦めるから」
ソファにしがみつく俺を達也はベッドへズルズルと連行する。抵抗しても無駄だった。同じ作業をしているはずなのに、なぜこんなに筋肉量が違うのか。不公平だ。
「ち、力強すぎ! 離せ! 俺は行きたくないっ! ヤダって言ってんだろ!」
ギャーギャー喚く俺をベッドに乗せやがった。
「うそつき! ケダモノっ!」
「だーかーらー、無理かどうか試すだけだってば。その代わりお前も協力しろよ?」
「試すって、同意してあうっ!」
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