331人が本棚に入れています
本棚に追加
達也にゴロンとうつ伏せに転がされる。素早い動きで俺の腰の辺りに枕を差し込むと、達也が膝の上に乗った。身体を捻ろうが揺すろうが、ビクともしない。完全に無駄な抵抗。
俺は両手でバンバンベッドを叩いてギブアップをアピールするのに、達也はあろうことか、あろう部分を開きやがった。
もう、顔面が冷たいのか熱いのか分からない。
なんで達也になんてところを晒してるんだ俺はっ!
パニックになってるとヒンヤリ冷たい感触。それはヌルヌルして、ひええええっ! と声が出そうになった。たっぷり内側に塗られる感触。そのままいとも容易く俺は進入を許してしまってた。
変な感触と、恥ずかしさに、もう文句の一つも言えない。俺はもう一個の枕を掻き寄せて発火してる顔面を枕に埋めた。
体内を探られる気持ち悪い感覚は、力が入る俺の体をだんだん蕩かしていく。
気持ち悪いって感覚も良くわからなくなってきた。枕の中で「ふーふー」と呼吸する。自分の吐く息も熱い。のぼせそうになりながら、俺の呼吸はいつの間にか、喘ぐような声になってた。
するする出入りしてたのが、少し、また少しと太くなっていく。それでも俺の身体は侵入を許し続け、狼狽えているうちに、熱く太い塊がグググッと中に入って来た。達也のだ。
とうとう受け入れてしまった。
「ほら、入ったろ」
背後から汗だくの俺の頬やこめかみにキスしながら達也は嬉しそうに言った。
「……うるさい。ほらじゃない……」
「痛くないだろ?」
「痛くないけど、苦し……ぁあああ」
達也がゆっくり引き抜くいていく。ゾクゾク走る悪寒のような快感。それは俺のおとなしくなったはずのモノを目覚めさせていく。
「ふあっ」
耳が舐められ、背筋がくねる。達也は俺をいろいろと翻弄しながらまたゆっくりと潜り込んできた。
「う、ううう、っはう」
「良すぎて苦しいになるよ」
「その声、やめろ」
耳の後ろでクスッと達也が笑う。耳たぶを甘噛みしながら、また達也が囁いた。
「かわいいよ……聖」
最初のコメントを投稿しよう!