第一章 ハジマリの凌辱

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 まだ変声期も迎えていない綺麗な声で名前を呼ばれて、反射的に電源を切ってしまいそうになる俺を、少しだけ慌てた声で天花寺が制止する。 『待って。切らないで。……切ったら、きっと先生後悔するよ』 「どういう意味だ? しばらくお前とは何も話したくない……」 『もしかして怒ってる?』  当たり前だ。どこの世界に薬で気絶させられた上に、自分を犯した相手に対して怒らないアホがいるだろうか。 『ゴメンね、先生。先生が寝てる間に縛り上げて、お尻にバイブ突っ込んで拡張した上で、乳首やおチンチンにまでローター貼り付けて泣かせちゃって』 「な、なななななッッ!?」 『ホント、ゴメンなさい。その上、かわいく泣いてる先生を椅子に縛り上げつけたままガスガス犯しちゃって……』 「おおおおおおおおおおおおおお!!!」 『その上、先生処女だったのに生で出しちゃって、本当にゴメンなさい』 「おおおおおおおお、お前今どこにいるんだ!?」  機関銃のように飛び乱れる危なすぎる天花寺の発言に、聞いている俺の方が焦ってしまった。何せ、発言の当事者になっているのが自分なのだ。  万が一誰かに聞かれて、自分が生徒――それも、自分の生徒に強姦されてしまったことがバレたら一生の恥である。俺の人生は終わってしまう。 『どこって、学校だよ?』     
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