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当たり前じゃないかと、天花寺はごく普通の調子で言う。やはり、機械を通してでも、天花寺の声は、俺が勘違いする前とは、まったく声の質が違っていた。
……クソ……
強姦されて、心身ともに修復不可能なほど傷ついてしまった俺は、休学したが、加害者の天花寺は、悪びれもなく学校に登校しているらしい。
今の時間は、確か休み時間だ。休み時間を利用して、俺に連絡をしてきたのだろう。
しかし、どうして俺の番号を天花寺が知っているのだろう。家電の番号は、学校の緊急連絡網に乗せているが、個人番号は乗せていなに。まあ、天花寺なら様々なツテを使って、俺のプライベート情報を入手するのは簡単だろうと、自分の中で納得しておく。
腹立たしいこと、この上ないけれども……
『先生、今日休んでるから心配しちゃった』
なんて可愛いことを言っているのは、俺をこんな身体にした犯人だ。
犯人に心配されている自分が、ひどく情けない。
思わず、苦虫を潰した顔になってしまう。人の気も知らずに、このクソガキが。
『やっぱりぼくが、無理して処女だった先生のお尻にバイブ突っ込んで、ガスガス犯しまくっちゃったからかな?』
「が、学校でそんなことを言うんじゃない!!」
『そんなことって?』
「だ、だから、……その、……俺が、……その」
『ぼくに気持ちよく犯されたってこと?』
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