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『ね? 切らなくて良かったでしょ、切ってたら、ぼくの注意事項を、聞き逃すところだった』
「………ちゅ、注意事項?」
『賢明な先生ならわかると思うけど、ずっと、学校に来ないようなことがあったら、流すよ。全部。ぼくが持っている先生の、あられもない記録全部。先生が椅子に縛り付けられてお尻をバイブで犯されながらおチンチンを嫌らしく振ってる姿。全部全部、ぼくの手元にあるの、忘れないでね?』
「……………………………」
天花寺の言葉に、俺は絶望で体温が下がっていくのを覚えた。
そんなことされたら、俺は……!
『じゃあ、先生。早く元気になってね』
青ざめ言葉を失っている俺の様子が見えているように天花寺はクスクスと楽しそうに笑い、そしてこう付け加えた。
『明日はちゃんと学校に来てね』
その言葉の真意を俺は敏感に感じ取って、電源が切れてからも。呆然と携帯を握り締めていた。俺は、逃げられないのだ……あの妖精の姿をした、悪魔のようなαからは……
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