偽りの平和

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授業が終わり担当の先生はそそくさと教室を出てい く。寝てる生徒の多い授業だったから先生にとっても あまり長居はしたくなかったんだろうな。 俺は席をたつと前の方に居る朝霧の元に向かう。 次の授業の準備をしていた朝霧の机に手紙を置く。 「...ありがとう」 誰からの手紙か理解しているのだろうか? 誰からか聞かずにその手紙を開いて読み、しまう。 「何て書いてあんの?」 「大した事じゃないよ。大丈夫。」 「本当に大丈夫なんだな?」 「う、うん。大丈夫だから。気にしないでね」 「お手洗い行ってくるね」と教室から出ていく朝霧。 もうこの話は終わりと言われたような感じだ。関わら なくていいと。 それならもう手紙については関与はしない。ただ、 アイツの嘘を見破れない程俺は落ちてない。
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