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「少しいいですか?」
僕が帰りの支度をしていると女の子の声が僕を呼んだ。誰だろうと思って顔を上げると
この一ヶ月前にクラスに引っ越してきた人だった。
「どうしたの?朝霧さん」
朝霧真由。
珍しい髪の色をしていて皆から気味悪がられていた。皆が避ける理由が分からない。
まあでもかかわる事も無いなって思ってたけど・・・。
朝霧さんは緊張しているのか僕と目が合うとさっと下を向いた。
しばらく沈黙が続いた後朝霧さんはっと決心したように僕の目を見た。
「田原君。市原君の好きなものとか分かりますか?」
急にどうしたのだろう・・・。と考えた後明日が何の日か思い出した。
そっか明日颯太の誕生日だったけ?
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