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そのとき、重さんは「たんま」といい、「俺、気分が悪いから、そこのソファで寝たいよ、あっちを見てきてくれない」といいます。
「いいですよ」と私は返事をしました。ひと回りして重さんのところに戻ると、
重さんは「守衛室のベッドで休みたい」といいだしました。
相当、気分が悪いようです。
守衛室にいき簡易ベッドで休みながら、重さんは私に、「今日は何か出そうよ」といいだしました。
私は「気味の悪いこといわないでくださいよ、重さん」といいました。
「今日は、もうまわりたくない」といいだしました。
通常、二人で回るのが規則ですから違反です。
でも、憔悴しきった重さんの顔をみていると何もいえません。「わたしは一人でやりますから、重さんは休んでくださいよ」と言いました。
「恩に着るよ」と重さんはいいました。
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