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朝を迎えた。
晴馬がどうしてもっていうからベッドで2人並んで眠っていると、看護師さんが来て苦笑いされてしまった。
付き添い用のベッドも借りれるのに・・・。
ちょっと恥ずかしい。
血圧と検温と点滴の交換をして、静かに微笑みながら去っていく看護師さん。
お母さんもあんな風にお仕事しているんだなって思ったら、なんだかすごく尊敬する。
晴馬はグッスリと寝息を立てていた。
エアバッグのおかげで傷ひとつない顔と身体。
鹿さんは死んでしまったけど・・・。
予想できることとできないことがある。
だから、私は自分の能力をあまり公言したくない。
大切な人を守ることもできないのに、偉そうなことを言えないよ・・・
晴馬を守ってくれた先祖の人達の力や、晴馬のご両親の愛に心から感謝した。
私達はまだまだこれからだもの。どっちも死んではいけないの。
お母さんがお父さんを看取ったのは二十歳になったすぐ後だった。
母子で同じ運命を辿るなんて、冗談じゃない。
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