第1章

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平安時代、鳥羽上皇に仕えた玉藻前という女性は、中国から来日した九尾の狐だった。 玉藻御前は、その正体を見破られ、退治されるが、その死に場所には殺生石という、毒ガスを吐き出す呪いの石が残された。 貴方は、政治への欲に身を滅ぼした女だと、彼女を笑うだろうか。 それとも身の程知らずな女だと、笑うだろうか。 この世に怨念を残すほど、人を愛したことが、貴方にあるだろうか。
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