第1章
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彼の捜索が打ち切られたのは2日前の出来事だった。 遭難した光希を、捜索隊共々、彼女も含め1週間近く探したが、死体すら見つからなかった。 必死の捜索も虚しく打ち切られ、残されたのは、1人では広く感じるワンルームと、彼宛に届く手紙だけだった。 そんな中、彼は、帰ってきたのだ。 彼女はインターホンの相手の確認もせずに居留守を使おうとしたものの、あまりにもチャイムがしつこいため、出て見たらこの有様だ。
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