第1章

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光希と杏子は、大学時代、登山サークルでの同級生で、彼が遭難したのは2人が婚約をした矢先の事だった。 彼女は、一緒についていかなかったことを、酷く後悔した。 捜索が打ち切られ、抜け殻のようになった彼女を心配して、何人もの友人が訪れたが、彼女の笑顔を取り戻すことはなかった。 そんな中、電撃的に彼が生還し、周囲や彼女の喜びようと言ったらない。 彼女はすぐさま大学の旧友に電話をして、朗報を涙ながらに伝えた。
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