回想-始まり-

3/4
前へ
/29ページ
次へ
当時、私は中学生になっていた。 それでもいじめは止まらない。 先生の知らんぷりも変わらずだった。 父の遺骨を見つめながら、私は切れそうなほどに唇を噛み締めた。 ねえ、なんで人を殺したの? なんで私がこんな目に合わなきゃいけないの? ねえ、なんで。 その叫びは声にならず、ぼろぼろと目から涙が零れるばかりだった。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加