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『大丈夫、きみんちだよ』 「!?」  お風呂場で聞くみたいなぼやんとした声が耳元でした。 『どうも』  頭の上をふわふわと白い何かが通過して、それからふいっと目の前まで降りてきた。紺色のジャージ上下のふわふわした人。よくわかんないTシャツ。片方だけサンダルをはいた足。  ……。  …………これは、おばけでは? 「ひっ」  色が白くて向こうが透けてて、細くてなんか妙に顔がきれいで向こうが透けてて、あの、え、この条件でこの家賃で、向こうが透けてて、あー、えー、おあー、あー……。 『ちょっ、』  お姉ちゃんが頭のすみっこでにやにや笑った気がして、俺はきれーに仰向けに倒れた。
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