暗く残酷で孤独な道

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 あれから数時間。僕はひたすらこの道を歩いたが、一向に出口にはたどり着かない。 あと少し、あと少しと自分で自分のココロを洗脳しているが、そろそろ我慢の限界に達しそうだった。なんせ、この暗く寒い森の道をずっと足元だけを見つめながら一歩ずつ歩いているのだ。それは、肉体的にあまりにも苦痛なことだ。しかし、それよりも精神的苦痛の方がはるかに大きい。息が苦しい…息を吸っても嫌な木々の香りしかないのだ。それなら、息を止めている方がはるかに楽だった。しかし、僕は普通の人間。長時間息を止めるなど不可能なのだ。だから、無理にでも、嫌な香りを感じながら歩き続けなければならない。一歩、一歩、また一歩、永遠に続きそうな孤独な道。決して、戻ることはできないくらい道。  あれから何日たったことだろう。今もなお、道は続いている。今は、心だけであなく、体も壊れていく。もう何日も足を止めていない。何日も食べていない。何日も眠っていない。 僕の足は棒そのものだ。一歩歩くたびに足がガクガク震える。バランスが取れなくなってきた。…ついに、僕はその場に倒れた…
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