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「そう言えばさ、なんで香多くんと良くんは夜宮に来なかったの?」
香多くんと良くんの火の玉を見たかった俺は、二人に訊くと二人は顔を見合わせて笑う。
「僕たちは二人で言ったよ。瑠璃くんの言う火の玉、ゆっくり楽しみたかったから」
香多くんがそんなことを言ったが、言い出しっぺは良くんだろう。まぁいいけどさ。
「二人の火の玉はどんなだったの?」
大も徹もげたんわくんも束砂さんも耳を澄ませる。
「良くんの火の玉は歌舞伎役者のご先祖だった。意外と喜んでたみたい」
なんか納得。もともと残念なイケメンだもんな。
「香多くんは?」
「僕?僕の火の玉は女郎屋の女女将だった!意外だよね!」
ごめん香多くん。納得だ。だから、あんなに親父をたらしこめるんだな。
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