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わいわいガヤガヤと話しながら伊織先生のスタジオに着くと親父が待ち構えていた。
「瑠璃ーー!遅いでしょ!お父さん、瑠璃を待ちくたびれたよーー!」
いつものようにテンションの高い親父。
いつものように悪い予感のする俺。
今日は何がある。
「待ちくたびれたぞ!諸君!」
伊織先生の声がスタジオに響いた。
すでにタッくんと五丁目さんの撮影が行われていたようだ。
タッくんと五丁目さんの衣装は……魔女かな?
伊織先生が、ふふんと鼻を鳴らす。
「ちょっと早いがハロウィーンを先駆けて撮らせてもらっている!にょたチョコ男子のハロウィーンを写真集を当日に出したくてな!」
という伊織先生の高説も「魔女っ子タッくんだー!」と言うげたんわくんと「魔女っ子タッくんですわー!」という束砂さんのタッくん親衛隊の声に握りつぶされた。
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