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それこそ文字通り、壊れてしまうのではないだろうか。
「ああっ、駄目、です。テオドールさま、私、ああん、ふ……っ」
荒々しく啄まれる唇はセレーネを追いつめ、達したばかりだというのに熱が冷めやらない。
ふにゅりと胸を掴むテオドールの手がやわやわと揉んできて、じれったくて身をくねらせてしまう。
触れられればそこから熱が全身に駆けてゆき、火照りが酷くて生理的な涙が頬を伝った。
どうしよう、どうしよう。テオドールの冷たい手が気持ちよくて、もっと強く触って欲しくて、セレーネは止まらない背筋の震えに必死に堪えようとした。
「あなたはとても勇敢なようだ。噛みつくなんて、普通はできない。それがすべて私のためなんだと思うと、……はあ、この昂りをどう抑えられるというんだ」
「ああっ、そこは……ッ」
「触って欲しいのだろう? あなたのここは我慢ができないといっているようだが……?」
「で、でも、私……そこはディオンさまに……ごめんなさいテオドールさま、私、テオドールさまの指じゃないのに――」
「達ったのか。……そうか、堪えられなかったのか。ならばセレーネ、お仕置きだ」
「あぁあぁああ――! やっ、駄目、ヤア……ッ」
くちりと水音が響いたと思えば彼の長い指がナカに侵入してきて、ぐちゅぐちゅとかき混ぜる。
粘着質な音が自分から発せられているのかと思うと恥ずかしくて嫌なのに、身体は貪欲に快感を求め、腰が揺れてしまった。
なにかを探るように動くテオドールの指が、内壁を擦って、時折押し上げるように突いてくる。
そのせいで感じやすい粘膜が蜜を吐き、テオドールの指を濡らして、滑りを良くした。
「はっ、美しいな。まるで踊っているかのようだ。さあ、セレーネ、もっと乱れてくれ」
「あっあっ、んんんっ、頭が、おかしくなりますっ、そこ、駄目……!」
「駄目? そういうわりには私の指に絡みついてくるし、ナカはどろどろに蕩けていて、気持ちよさそうだが……?」
そう言ったテオドールが焦らすようにいいところをわざと掠めては、きちんと触れてくれなくて、せつなさについ自分から動いてあててしまう。
ビクビクと、身体が痙攣した。するとテオドールがいけない子だとでもいいたげな顔をして、胸の突起に噛みつく。
「――……っ!」
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