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食卓につき食事を始める。今日は、利世ちゃん「リクエスト」の唐揚げだ。山盛りの唐揚げを前にして利世ちゃんは、歓声をあげた。
「いいな~いいな~奈美ちゃんは、こんな美味しいご飯を毎日食べられるなんて!」
お母さんの顔をちらりと見ると満足げな顔をしている。
「美味しい~」と笑顔の利世ちゃん。
「知ってると思うけど奈央子おばさん、うちのママて料理下手クソでしょ、あーもう奈央子おばさん家の子になりたいよ~おばさん! ママになんか言ってやってよ」
「そんなに喜んでもらえると、おばさん嬉しいわ! 作り甲斐あるもんね! 奈美なんて、喜んでくれないもんね」と私の方をチラッと見ていう。
「でも、姉さんも料理下手だけど、仕事頑張っているわよ! 許してあげてね。利世ちゃん」
利世ちゃんのお母さんは、私のお母さんのお姉さんである。
「うん。奈央子おばさんに免じて許してあげる」といたずらっ子ぽい笑顔を浮かべる利世ちゃん。
今日は、楽しい日曜日のお昼だった。
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