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一時はドキドキして眠れなかった翔太だったが、
ハッとして目覚めたことで、自分が寝ていたことに気づいた。
翔太「‥彩芽?」
小さな声で呼びかけたが、返事がない。
寝ているのか確認しようと、翔太は彩芽とつないでいた手をゆっくり離したが、彩芽の反応はない。
ベッドから降り、彩芽の顔を覗くと、気持ちよさそうに眠っていた。
翔太(可愛いなぁ。‥ずっと見てられそうだ。)
翔太は冷たい床に横になって彩芽を見つめた。
なんだか心が温かくて、床の冷たさがあまり気にならなかった。
しばらくして、翔太はそのまま眠りについてしまった。
数十分後、今度は彩芽の目が覚めた。
彩芽「‥ん?えっ!?なんで翔太がここで寝てるの!?」
彩芽は床で寝ている翔太を見てそう言った。
その時、下の階で玄関ドアの開く音がした。
彩芽(お母さんたち帰ってきたみたい。‥って、私このまま翔太の部屋にいたら、変な誤解されないかな!?)
彩芽は少し考えた後、翔太に毛布を被せると、自分の布団を畳み、沙奈の部屋へとダッシュした。
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