キツネの嫁入り

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「き、もち・・・いい、い・・・い、あ、ああ・・・っ」 ――――ふぅ、 やっと・・・、やっと、全部、入った。 こいつの中、俺のでいっぱいにできた。 けど、髪はすっかり白くなっちまったし、 手先も狐に変わりつつある。 すげぇ無理させちまってるな。 「・・・紺」 涙を舐め取って、顔にたくさんキスをする。 もうするところがないくらいした後で、 紺がうっすら目を開けた。 「よ、よう、と、さま・・・、・・・私」 「ん?お前は今、俺とセックスしてんだよ。・・・気持ちいいだろ?」 「・・・遥人、さま・・・と」 すっかり獣の手になってしまった紺の手を握って、 耳元で囁く。 「言えよ、気持ちいいって」 「遥人さま、は・・・?」 「俺?俺は、痛さ半分、気持ちよさ半分だな」 「・・・・・・」 薄く開いている紺の口に誘われるように口づける。 舌も入れてベロンベロンに・・・、 痛っ! ・・・あ、そっか、 きっとこいつの歯も獣のそれになってんだ。 「・・・紺、舌よこせ」 口を離してそう言うと、紺は戸惑いながらも従う。 その舌を舐めると紺がビクッと震えた。 すげぇ可愛い、こいつ。 そういや俺、 セックスでこんなに奉仕するって始めてかも。 今までヤったおねーさまはみんな、 勝手に濡れて感じてくれるし、逆に奉仕されることも結構あった。     
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