キツネの嫁入り

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「っ、あ」 「紺?」 「よ、遥人さま、私、私・・・っ」 「・・・イきそうか?」 耳を舐めながら訊くと、首を横に振る。 「嘘つけ。中、すげぇ締めつけてきてるぞ」 「・・・わからない、です。はあっ、あ、頭、が・・・おかしく」 「っは、そっか」 俺はさっきこいつが感じたところを集中的に突く。 きっと今の俺、 性格悪そうな表情・・・でも、笑顔だと思う。 「はあ、あ、ん、遥人、さま」 「おかしくなるだぁ?・・・なっちまえよ。俺のでイっちまえ」 ・・・あ、 紺に偉そうなこと言ってる場合じゃねぇや。 俺も結構ヤバい。 でも、俺よりも先にこいつをイかせなきゃ。 だってこいつが善くならなきゃ、 次がねぇだろ。 「ひゃ、あぁ・・・っ、遥人、さま、はぁ、あ!」 「うわ、っう・・・っ」 奥をグッと突いた瞬間、 紺が痙攣してもう一度イく。 その締めつけに耐えられなくて、 俺も気が付いたら吐き出してた。 「はあ、は・・・・・・、ん?」 ぐったりした紺の身体が、 みるみるうちに毛に包まれていく。 ヤバい! 勘付いて慌てて引き抜くと、 そこも真っ白な毛で覆われていく。 「・・・マジかよ」 イった瞬間気を失って、 しかも同時に人間じゃいられなくなったんだ。 目の前で眠る白狐。     
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