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(そう簡単に教えてやるかっつーの)
レッスン室から出た加嶋。
その先にいるのは、どこか不安げな顔をした可愛い可愛い後輩で。
加嶋はそれを気にすることなく通り過ぎ――――
「またラーメン食いに行こうぜ!」
――――振り返って後輩の背中をバシっと叩いて笑えば。
「っ!!はい!」
後輩もまた、笑顔を見せてくれる。
そして彼は安心したようにレッスン室へ入って行くから、
(これで、よかったんだよな!)
そう苦笑したのだった。
聞こえてくるのはトランペットの音。
どこで練習しているのか、それは穹乃音楽大学の七不思議になっていて。
その七不思議を解決するのは加嶋であり、そしてそれは今日から数日後になるなんて。
誰も知る由もなかった。
(―――continue?)
END
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