古井戸

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それでもそれが気になった僕は、時折その井戸を見に行った。 前と同じく暗くてはっきりと見えたわけではないが、やはり黒くてもやもやしたものがぐるぐると回っているように見えた。 ある日、いつものように井戸を覗き込んだ僕は、ふとあることに気がついた。 そのもやもやしたものが、最初見た時よりも高い位置で回っているように見えたのだ。
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