第一章

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皆さんはあの世があるとお思いだろうか? もし、あの世があるのならどんな所なのだろうか? 異世界ファンタジーな所? それとも、天国のようにキャッキャッウフフが出来るような桃源郷のような所? はたまた、地獄のように阿鼻叫喚な恐ろしい所? まあ、そんなことはいずれ死んだら分かること。 今、授業中に考えてもしょうが無いことだ。 今日もこの授業が終わったらさっさと帰ってゲームをしなくては。 幸い、今日は水曜日。授業は担任の先生だ。 SHRも恐らく無いだろう。 「はい。今日はここまで。この後、SHRをするから帰らずに待ってろよ」 くそっ! 何でこんな時にSHRがあるんだよ! 早く終わらせてくれ! SHRが終わると、颯爽と製鞄を持って帰ろうと、製鞄を手に持って準備する。 「そんじゃ、これで今日のSHRを終わら」 ここで立ち上がる準備! 「せる。以上」 今! 「おい、竹内」 誰だよ!こんな時に話掛けてくる奴は! て、一人しかいないけど。 「何だよ。僧院寺。俺はこれからゲームをしに急いで帰らないと行けないんだ」 「それでまた徹夜でゲームをして、明日授業中に寝るんだろ。それではいけないぞ。竹内。今日、うちの寺に寄らないか?」 こいつは寺の子で何でも生真面目にやる奴だ。 本来、俺のような不真面目な人間とは合わないはずなのだが、何故か馬が合うんだよな。 「いや、今日は忙しいから。それじゃ!」 「おい!待てよ!お~い! そりゃ、無いぞ!おい !」 やべ!逃げなくては! 俺の逃走本能がそう告げている! 俺は廊下を風のように走り抜ける。 「こら!廊下を走るなー!」 流石、 委員長を務めているだけのことはある。
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