【微エロ】焔の花紋に触れる唇

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 体が熱い。内から燃え上がるような苦しさと熱に一瞬息が止まる。意識して深く呼吸をして、震えそうな膝を立てて衣服を整えた。  額から溢れるように流れる汗を拭うと、ハルバードの肩に触れた。 「任せていいか」 「…勿論です」  何も言わず、何も聞かずに引き受けてくれる出来た部下に、俺は精一杯笑みを見せた。  無様な姿を晒したくはない。その気持ちを察してくれた。
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