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背骨の、ほぼ腰の上に大きく咲いた花は一番に熱をため込んでいる。ランセルはそれに気づいて、俺の体を反転させた。
「おや、これはまた! なんて綺麗な…」
「やめ…」
怖かった。そこに直接流れる刺激があまりに強い事は想像ができる。しかも腰の上なんて、ほぼ直結だ。
「あぁ、これだとまるで襲っているようですね」
うっとりと言って、ランセルの手が俺の前に回る。腰を突き出し浮かせて膝立ちにさせられ、頭は枕に突っ伏している。肌に触れるその感触だけで、俺は悪い予感しかしていない。
「やめろ…はぁ、止めて…」
そこだけは、ダメだ…。
唇が触れる。そしてランセルの手が俺の前を僅かに上下に撫で上げ、同時に最後の蜜を吸い上げた。
「――――――!」
背骨を走る電流のような熱と痛みと快楽に、声が上がったのかも分からないまま俺の意識は遮断された。
切り離されたように、腰がビクンビクンと跳ね上がりながら熱を吐き出している。
今までにない事だ。落ちているはずなのに、体の反射だけはしばらく感じていた。それがいつまでも止まらない。
壊れたみたいに体が反応だけをして、俺はそのまま暗い中に落ちていった。
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