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『いつも、いつまでも。
君と一緒にいられますように』
……そう、願ってくれていたの?
私は右隣にいる部長を見上げた。
彼は真っ赤になりながらも私をじっと見つめていた。
「私で、いいの?」
私の声は小さくて震えていたけど、彼の耳に届いたらしい。
「大崎じゃなきゃ、駄目なんだ。
………俺と、付き合って貰える?」
真剣なまなざしに胸が一杯になる。
私は口許を両手で押さえながらこくこく、と頷いた。
彼の両腕がゆっくりと私を包む様に背中へ回った。
私は吸い寄せられる様に彼の胸に顔を寄せると………どっくんどっくん、と物凄い心臓の音!!
この音と、さっき迄の冷たい指先。
こんなに緊張する位、私を想ってくれていたんだと思うと、目の前の彼が愛しくてたまらない。
「いつも、いつまでも。
ひかりと一緒にいたい」
彼の声が耳元で低く響く。
「私も、ずっと一緒にいたい」
私の想いを言葉に込めてそっと伝えた―――。
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