1日目

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「聞いていいかしら?あなたはどうして倒れていたの?」 「へ?いや、すみません」 「なんで倒れていたのか?ですか...?」 「えぇ、見たところこの辺の人ではなさそうだけれど」 「...すみません、分かりません」 「そう」 「すみません」 「謝らなくてもいいのよ」 「僕も聞いていいですか?」 「えぇ」 「ここは、どこですか?」 「ここはツェントルム大陸の南側にあるヴィンデゥンの家だ」 「んんっ?すみません、なに大陸って言いました?」 「ツェントルム大陸!エデンだな!」 「つぇんとるむ大陸?エデン?」 「おいおい、さすがに大陸の名前ぐらい分かるだろ?」 「レオン!」 「すみません、分かりません」 「そう...あなた名前は?」 「名前ですか?」 「ごめんなさい、遅くなったわね」 「私はスカイドラゴンのヴィンデゥンよ」 「そしてこの子が私の息子の」 「レオンだ。」 「あとは、そこで不貞腐れてるのが娘のニィナと」 「今は、ちょっと出掛けているのだけれどもう1人チェリーという娘がいるの」 「また紹介するわね」 「気づいてたんなら相手してよー!おかあさん!」 「ごめんなさいね、ニィナ」 「もうっ!」 ニィナを嗜めているヴィンデゥンや、レオンを横目に見ながら僕は自分の名前を必死に思い出そうとした。
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