一話完結

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その女の子と三人で喫茶店に入った。 僕と友達はコーヒーを頼んだ。 女の子はトマトジュースを飲んでいる。 「ねえ、霊感が強いって聞いたけど、何か見えるの?」 「ええ、さっきから、寒気がするの」 「どういうこと?」 「ここにもいるわ」 僕は周囲を見渡した。 数人の客が入り話をしているほかは、ウェイトレスが歩いているだけだ。 「ほら、あそこの隅にいるわ」 「わからない」 「私にだけ、見えるの。こちらを見ているわ」 女の子は目を伏せてジュースを飲んだ。
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