一話完結

7/7
前へ
/7ページ
次へ
気が付くとさっきと同じように、喫茶店の中にいた。 目の前に友達が座ってコーヒーを飲んでいる。 「隅にいるわ」 女の子が言った。 「誰もいないよ」 「私にだけ見えるの。こちらに来るわ」 僕はまた友達に乗り移ると思った。 すると急に体の力が抜けて、僕は床に倒れた。 「誰か救急車を」 友達が叫んだ。 僕は女の子を見上げた。 「どういうことなんだ」 女の子は僕の耳元で囁いた。 「友達を救うにはこれしかないの」 僕の意識が薄れて行った。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加