プロローグ2

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「ロマンチアは、先日、首都・バロンシティを襲った『サンタクロース・テロ』の首謀国をナルックと断定。その報復としてモエル空爆を実行した」 機関紙の文章はまだ続く。 「ロマンチアの言い分は推測に過ぎず、ナルック政府はこれを看過することはできない。我々は、多大な犠牲に哀悼の意を捧げるとともに、同胞の無念を晴らすべく、必ずやロマンチアに報復する。血には血を」 すべてを読んだミニックは、しばらく動くことができなかった。そして、上を向いて叫んだ。 「大馬鹿どもめ!恨みの歴史を繰り返すつもりか!」
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