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それから数か月。ギラギラの日光がジャンに降り注ぎ、アカの畑では収穫のときを迎えた。 はち切れそうな赤い実がたくさん生っている。アカはそのひとつをもぎ取り、がぶりと頬張った。実に詰まっていた水分がしぶきをあげ、口いっぱいに甘さが満ちた。 「うまい!」 普段はおとなしい性質のアカだが、収穫の喜びは抑えきれなかった。半分かじった実を太陽に掲げたあと、もう一方の腕もあげて万歳した。 収穫の作業を続けようとするアカだったが、いきなりクラクションが鳴って飛び上がりそうになった。後ろを振り返ると、白いトラック。シロが笑っていた。
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