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もう一度彼女の名前を呼んでみるが、それは動くこともしなかった。
なんだろうかと、不審と疑問を抱きながら、手探りで壁にあるスイッチを押し、電気を点けた。
カチっと小さな音がし、部屋が明るくなる。足を踏み入れ、先ほどの場所へ視線を凝らすと、視界に異様な光景が映った。
赤い血だまり。
先ほどまで気にならなかったが、急にむせかえるような異臭が鼻につき、思わず手で口を抑えた。
そして、そこに倒れている人物を認識した瞬間、「ひっ」と息を吸い込むような声を上げ、その事実を改めて確認すると悲鳴を上げて後ずさった。
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