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5 恵 side
「ん、んぅ...?」
俺は息苦しさから目を開けた。
すると、誰かの顔がドアップで映った。
(!?こ、これはどーゆー状況や?
確か俺は屋上で寝ていたはずや!
なんで、人の顔がこんなにドアップなんや!?)
戸惑いから口を少し開けた瞬間舌が入ってきたことで、俺はようやくキスされていると理解した。
「んー!!ぁ、やぁ...いやっ、や!」
俺は何とか力を振り絞って相手を突き飛ばした。
「ハァー、ハァー...」
「誰やあんた!いきなり何すんねん!!」
?「!...お前、俺様のこと知らお前ないのか?...ほう面白い。」
「なんもおもろないわ!それより何してくれとんねん!!」
?「何ってキスだが?」
「何がキスだが?、や!俺のファーストキスを奪うなんて、なんて腐った神経しとるんや!!」
?「ファーストキス? そうだったのか。だが、俺様がファーストキスの相手だったんだから良かったな」
「よくないわ!!なんてことしてくれたんや!」
俺は誰だか知らない相手を睨みつけた。
?「そんな潤んだ目で睨んでも誘ってるようにしか見えないぞ」
「何がかなしゅうてアンタを誘わなっ...」
俺は言い終わらないうちにまた口を塞がれてしまった。
「ん!?やっ!」
また突き飛ばそうとすると、腰をがっちりと掴まれて逃げられなくなってしまった。
抵抗しようと口を開くと舌が入って来てしまう。
「やぁ、やめっ!んんぁ...ぃ、ゃ」
「んっ、も、いやっゃ!んぅ」
意識が朦朧としているとやっと唇が離れた。
ほっと気を抜いた瞬間、俺は意識を失ってしまった。
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