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プレゼント
マモル宅で夕食のとき、今年24歳になる娘の里佳子が「ママにプレゼントをあげたいんだけど」といってきた。
「なあに、プレゼントって、楽しみだわ」と有里がいうと。
「パパとママって、結婚式あげていないんでしょう」
「あのね『エクスタシー』という結婚の雑誌しっている」
「私、エクスタシー標語の最優秀コンテストに選ばれてね、
賞金百万円と
副賞で結婚式と披露宴
をエクスタシーの指定する場所で開いていいというの」といった。
「ずいぶんと、太っ腹の会社だな」とマモルはいった。
「それでさ、パパとママって、結婚式も披露宴もやっていないんでしょう。どうかしら、私のプレゼントとして」
「いやよ、私、もう46歳になるのよ」
ママはそういい否定した。
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