本編について

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【ルイトポルト・フォン・ベルリヒンゲン】 内務卿。アイゼンベルク侯爵。 バッハオーフェン卿と並ぶ敵の中心人物。 平民からのしあがった官僚の代表。 バッハオーフェン卿と結んで政権を掌握した人物。 大兵肥満の堂々たる体格。 公安・諜報機関を統括。 バッハオーフェン卿とは対立関係に転じつつある。 ザビーネ・マリアの反乱が割とトントン拍子で進むのは彼があんまり反乱鎮圧に本気を出していないから。 彼が本気を出せば勝ち目はない。 ※彼は議会政治を望む立憲主義者。 ザビーネ・マリアが農民と兵士の国をスローガンに決起し、立憲君主よりの立場を表明しているため、彼女が勝利すれば願ったりである。 密約、反バッハオーフェン派の結集などの終盤の見せ場が作れそう。 ※専制君主制の行き詰まり→権臣の専横→立憲君主制の流れで、 近世の名残を残した国家が、近代的な制度を備えた国家に脱皮する過程が描かれる。 ただし、反乱による政権掌握を無邪気に賛美する話にするのは絶対に避けたい。 暗い話ではないが、苦味は必要。 メタボ、禿頭、官僚のボス、と悪者くさい要素目白押しだが、明確な理想を抱いた英雄の一人。 マキャベリストだが、素直に過ちを認められる人でもある。
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