世界観

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②バッハオーフェン卿の宰相兼任 神祇官長として晴れて国政の最高機関【議政官】の仲間入りを果たしたバッハオーフェン卿。 帝国宰相には宮内卿ハーゼンドルフ伯が就任。 【議政官】は官僚・有力市民を背景とした旧・内務卿派の残党と帝室近臣によって掌握された。 旧・内務卿派は、有力市民層の支持する軍備拡張、工業の振興、対外強硬路線を推し進める。 ※一方で、農村の疲弊が問題となる。 旧・内務卿派でも、地方の小貴族を出自とする官僚・武官の中には農村の犠牲の上に成り立つ強兵路線への反発が強まる。(愛国党) 皇帝フリードリヒ・ヨーゼフ三世もまた、強兵路線の抑制を望んでいた。 帝国北部、シャテルロー連合王国領邦バルベック大公国との係争地を巡る大規模出兵を前に、都の近郊の農民らが遷都記念大聖堂の倉に納められた備蓄穀物を棄損。 豪商、金融業者、主要官庁への抗議の打ち壊しが行われ、警官・軍と衝突(ヴィンターガルテン一揆) 同様の抗議活動や暴動の頻発に際し、皇帝および帝国宰相らは宥和策を打ち出す。 神祇官長、内務卿は強硬な取り締まりを断行。 断固として強兵路線を譲らず。 神祇官長、内務卿に迫り反対グループ愛国党を一斉摘発。 愛国党および皇帝近臣が粛清され、帝国宰相ハーゼンドルフ伯が解官される。 神祇官長バッハオーフェン卿、帝国宰相を兼任。 皇帝フリードリヒ・ヨーゼフ三世、准后グナイスト男爵夫人との間に生まれた一人娘、ザビーネ・マリア(当時十歳)に譲位。 ※皇后ルドヴィカとは若くして死別している。 女帝ザビーネ・マリア一世即位。 フリードリヒ・ヨーゼフ、太上帝となる。 称号は獅王院(パラスト・ケーニヒスレーヴェ) 皇宮の一画に建つ離宮、獅子王宮に由来する称号である。 ※皇帝としての制約を逃れ、当代の皇帝の父、後見人として無制限の権威を振るわんとするフリードリヒ・ヨーゼフ三世の目論見があった。 獅王院庁、獅子王宮に開設(院政の開始) フリードリヒ・ヨーゼフの近臣、院庁に集結。
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