第10章

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「ヤダッ……やめっ……!」 抵抗しようものなら 「ヒィアッ……!キィィッ……!」 長い首を伸ばし 貪るように耳元を突いて来るから。 恐ろしくて身動きすらできない。 「いやぁっ……!助けて……!」 僕の悲鳴を聞くと全身で喜びを表すように 孔雀は羽を全開に開いて身体を反らせた。 「ウキィィィッ……!」 そして甲高い声を響かせ ついには小刻みに腰を振り始めた。 「やだ……」 このままじゃ孔雀を相手に 二度目の屈辱を味わわされる――。 そう思った時だった。
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