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ドスッと鈍い音がして
背中の孔雀の身体が傾いだ。
振り向けばバッドのような長い棒を手に
無表情の由莉が立っていた。
その隣には
これまた同じ感情のない顔をした冬馬が
巨大な孔雀の首を鷲掴みにして立っていた。
2人は森に住む美しい狩人のように
暴れる孔雀を手際よく抑え込むと
あっという間――。
「ひっ……!」
本当にあっという間に
その首をポキリと折ってしまった。
それから孔雀の身体は
冬馬の腕の中で大きく一度震え
すぐに固まったように動かなくなった。
「し……死んだの……?」
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