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「家に来たばかりの頃はキスさえまだのネンネだったくせに」
ちょんちょんと僕の頬に触れ
懐かしむように冬馬がぼやく。
「ホントさ――初めてヤラれたその日に開花しちゃうなんてね」
悔しそうに唇を尖らす由莉に
「ね。初めての日にメスイキした」
追い打ちをかけるように
響也が洩らした。
「ちょっ……!そんなことまでっ……」
さすがに聞いていられなくなって
僕は真っ赤になり俯いた。
「だって――僕らの間にはもう隠し事はいらないんじゃないの?」
少し冷めた口調で
言ったのは響也だった。
「汐里――おまえがそう望んだろ?」
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