700人が本棚に入れています
本棚に追加
/112ページ
それから両膝を持ち上げられ、入り口に硬いものを押しつけられた。
足が宙に浮いて心許ない。けれど、それもほんの一瞬だった。
「力抜いて」
「……っ!」
濡れた入り口をこじ開けるようにして、彼の猛りが隆一の中へ突き刺さる。
指とは比べものにならない大きさと温度、そして痛みと快感――。
一瞬でわけがわからなくなって、頭の中で花火が散った。
すぐに体ごと揺すられて、飛びかけた意識が戻ってくる。
「やっ、わあっ」
「あんまり締め付けないで」
「あなたこそ……こんなっ……」
中がこすれて熱い。
「な、夏目さん!」
苦しくて手のひらを宙にさまよわせると、その手を強く握られる。
布団の上で、ぎゅっと手を握り合わせ――。
指の股の膜も、千切れてしまうかと思った。
苦しげな息の中、体の中を深く穿たれる。
強すぎる刺激をやり過ごし、息を吐いたタイミングでまた――。
続けざまに体を押し上げられ、内側をぐちゃぐちゃに乱される。
このまま壊れてしまうんじゃないかと思った。
苦しい、でも涙が出るほど気持ちいい。
もう失うものはないんだと思った瞬間、痛みを受け入れること自体が快感に変わった。
最初のコメントを投稿しよう!