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第9話 『タケちゃん頑張る(見下す奴は許さへんねで~)2』
このシリーズNO.2である。初めこの2の話を書こうと思って書き始めたら前置きだけで8話になってしまった。だからこの2が初めから書きたかった内容である。
小学6年生の時の話である。僕らの勝浦小学校もご多分に漏れず秋に運動会があった。運動会の目玉種目に6年生のクラス対抗100m走があった。僕のお父ちゃんは、若い頃短距離で国体へ何回も出てて和歌山で一番早かったらしくその血をひいて僕は、短距離走は幼稚園のときから小学学校卒業までほとんど1番だった。勝浦町民体育大会でも、うちの仲の町は子供が少なかったのでリレーで一つ上の学年の子供と走ってもぶっちぎりで抜かすぐらいだった。(自慢たらっしくてすいません。でも事実です)。話を元に戻そう。そのクラス対抗100m走だがクラスで1人選ばれる訳だが、5クラスあり1組は大勝浦に住んでいたトシヤ君(彼は造船所のボンボンででもそれを決して自慢せずええ奴やった。今も友人である。彼も走るのが速かった)2組山ちゃん。(僕と友人で空手仲間、電気屋の息子で壊れたラジオの修理なんか朝飯前。彼も速かった。)3組ケイちゃん。(旧勝浦地区の外、朝日町に住んでいた。昔からスポーツ抜群、勉強もできて女の子に、もてもてだった。現在某役場の某課の課長。偉なったなぁ~。僕の中では勝浦で2番目に速い6年生)4組N戸君。昔から野球ばっかりスパルタ教育を受けていた。まるで星ひゅうまみたいな男。(なんか女の子にもてたし偉そうやったんで僕は嫌いやった。ごめん。でもぶっちぎりで速かった。僕の中では勝浦の6年生で一番速い男。勝浦のボルト。)そして5組。タケちゃん。つまり何故か勝浦で速い6年生が5名集まったのである。多分テレビ中継があったらリオオリンピック男子100決勝までは、いかないが(あたりまえやん)おもろかったと思う。スタート前に本人達を前にしてN戸君が「この競争、俺が1番、ケイちゃんが2番、3番はトシヤ君か山ちゃん、そして吉野はビリやね」と大きな声で抜かしやがった。
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