第10話 『私立 勝浦幼稚園』

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第10話 『私立 勝浦幼稚園』

記念すべき第10話である。小学生の時の話が多いが今回はもう少し遡って見ることにする。幼稚園の時の話。 「はーるよこい。はーやくこい。あーるきはじめたちぃちゃんが~。」 昭和40年代中頃、当時那智勝浦町には幼稚園、保育所がいくつかあったが旧勝浦町(1区から6区)の子供達の多くは、勝浦幼稚園に通っていた。3歳で赤組、4歳で白組、5歳で青組だった。青組には、その歳から入園してきた子供のために黄組もあった。普通なら3歳の赤組から入園するのたが、タケちゃんは、白組から入園している。小学生の時、お母ちゃんに「タコちゃんや、ナカシャや山ちゃん、トシヤ君は赤組から入園してるのになんで僕だけ白組なん。」と聞いたことがあるが、お母ちゃんいわく。「お母ちゃんらもタコちゃんらみたいに赤組から入れよう思うて、タケちゃんを幼稚園の面接つれていったんやけど、『吉野さんとこの子供さんは申し訳ありませんが、あまりにも手に負えないので来年もう一度面接に来てくれませんか』って言われて入れてもらえなんだんや」「お母ちゃん、僕そんなに悪かったんか。」「あんた、体験入園の時先生らに鼻○そ付け廻るし先生のスカートめくったりかなりアホなことしたらしいで~。」と言うわけで僕の幼稚園生活は2年間だったが、青組の時の園芸会。園芸会は、毎年3月頃合ったと思うのだが青組の演目では、「王様とその仲間達(仮称、すいません、正確なタイトル覚えてません)」で何故かトシヤ君は、きれいな衣装とマントと王冠をかぶった王様で椅子にふんぞりかえる役。そのそばでおいしそうな料理を王様に運び膝まづいて王様に差し出すやりがいのある(なんでやねん!!)家来の役のタケちゃんとナカシャ。もう幼稚園の時から差がついてたのよ。 トシヤ君。そして卒園メイン演目。「春よこい」。タコちゃんとケンタンは背が小さいのでサル役。僕とナカシャと山ちゃんとN谷君との4人は、背が高かったので熊の役。そして主人公の子供達の4人は、さゆりちゃんと、りかちゃんの女の子と当時建設会社のボンボンのハマっちゃん。
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