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実は、このまぐろ祭りは「まぐろ祭り」と書く。生まぐろにこだわる所からあえて「マグロ」と書かず「まぐろ」と書く。1回目から携わった方々のこだわりである。このまぐろ祭りには、まぐろ鍋が使われマグロ汁が無料配布されるが、白浜町にステンレス製の舟形の鍋に魚介類を入れて作る海人鍋がある。これを僕ら観光協会の職員と日本工宣の斉藤さんと、町観光産業課の中地さんとで視察に行き、どうせ作るなら日本一のまぐろ鍋をつくろやないかと三重県の業者に頼み、あのまぐろの形をしたまぐろ鍋が生まれたのである。制作費約100万。制作日数約3ヶ月。約2500人分のまぐろ汁ができる。底に3つのバーナーを備えたまぐろの形のステンレスの板を張った風呂みたいになっている。約22年使っている。まだまだ現役である。このまぐろ汁に合わせ、勝浦らしいまぐろ料理を作ろうやないかと当時の中之島の上田調理長を会長とした紀南調理師会の皆さん(勝浦だけやなく南紀地方の宿泊施設の調理長の集まり)が検討を重ねまぐろ汁が生まれたのである。勝浦のオリジナル料理なんやで。まぐろ汁は、まぐろ祭りの時に生まれたんやで。
第 13話おわり、第14話に続く。
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