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そして、その年の花火は無事終わった。そして、2年後の平成16年8月1日の花火も無事終わった。しかし平成14年から問題となっていた開催責任者の責任、そして年々むずかしくなってきていた運営資金集め、より厳しくなってきている警備等の規制を含んだ話し合いを平成16年秋に当時共催だった那智勝浦町観光協会、那智勝浦町商工会(現南紀くろしお商工会)、南紀勝浦温泉旅館組合、南紀湯川温泉旅館組合、勝浦漁業協同組合、那智漁業協同組合の代表者が集まり行い、苦渋の決断だが「今後この団体の代表の誰かが実行委員長になり全責任を負うことはむずかしい。また、我々団体だけでは運営資金の確保もむずかしい。」という理由で平成17年からの勝浦温泉花火大会を中止としたのである。他の協力団体やマスコミには、上記団体の連名で通知を出した。
これが、勝浦温泉花火大会が中止になったいきさつである。それから何年かたち今は役場が中心となって町民で行う花火大会となっている。本来町民の協力
が不可欠なのである。非常に失礼な言い方になってしまうが、僕たち共催団体が中止にしたときは、花火大会を行うには町民の協力が足りなかったのである。この花火大会中止を良き教訓として町民全体で協力し今の花火大会がいつまでも続くことを1町民として願っている。
第16話おわり
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