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第2話 『仮面ライダーがやってきたのだ。その2』
那智勝浦町昔懐かし話
第2話 『仮面ライダーがやってきたのだ。その2』
(ダブルライダーとシオマネキング)
「ねえ、ねえ、たけちゃん。昨日の仮面ライダー見たかん。」勝浦小学校に登校中友人のタコちゃんは、僕に尋ねた。僕の友人は変なあだ名のやつが多くタコちゃんは、名前のはじめに(た)が付き鼻が悪いんでいつもタコみたいに口をとがらせていたからタコちゃんである。小学生はあだ名付けの名人である。 第1話にも書いたが、たけちゃんとは僕のことである。「あたりまえやん。勝浦特集やぞ。俺、本郷猛に握手してもろたんやぞ。見やんわけないやん。」「そうやなぁ。たけちゃん、握手してしてもろたんやもんなぁ。」と、なんのこちゃわからない理由に2人して納得したのである。「そやけど、1号と2号に追っかけられたショッカーやけど。キーキー言いながら那智の滝の滝壺へ飛び降りた思ったら浦島の忘帰洞に逃げるんやもんね。」とタコちゃん。「そうや、ショッカーの基地が忘帰洞やもんね。びっくりしたわ。」僕らは撮影が那智の滝と浦島で行われたのは、小学生のレーダービームで知っていたが、まさかそんな場面で登場するとは小学生の頭(普通の下)では分からなかった。「でも、シオマネキングってなんかかっこええよなぁ~。潮をまねく王様やぞ。(なんのこつちゃ)名前がええやん。」とたこちゃん。小学生の僕らにはキングって付いたらなんかすごかった。かっこ良かったのである。野球のチームも仲ノ町
キングとかそんな名前が付いていた。「でも俺は、一文字隼人より本郷猛やなぁ。やっぱり仮面ライダー1号やなぁ。」と僕。「俺は、一文字隼人やなぁ。男前やし、変身の仕方かっこええやん。」とたこちゃん。そうこう言っている
うちに学校に到着。ランドセルを机の上に放り投げ朝の会が始まるまで昨日の仮面ライダーの放送のまねごっこ。タコちゃんがシオマネキング役。僕が仮面ライダー1号。仮面ライダーがシオマネキングの顔面にライダーパンチをくらわす場面。タコちゃんが「何か、たけちゃんの右手くさない。」「あたりまえやんか。本郷猛と握手してから洗ってないもん。」 第2話終わり。
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