第4話 『ピンクの小屋』

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「今から見に行かへん」とナカシャ。今は午後5時、秋も終わりの頃なので薄暗い。僕らは、ナカシャの家から歩いて約5分のそのピンクの家の前まで行った。看板には「ピンクヌ〇ド」と書かれていて、スポットライトみたいので照らされている。入り口は、ピンクの厚めのカーテンだけ。そのカーテンが少しだけ横にずれていてかすかに中が見えた。真ん中に丸いステージみたいなのがありその周りに椅子がその丸いステージに沿っていくつか並んでいた。浴衣姿のおっちゃんが4、5人ステージから一番前の席に並んで座っていた。ステージ上では、これまたピンクの布みたいなのを着たおばちゃんが寝そべっていた。僕らは、それをじっと眺めていたが、突然後ろから「こら、おまえら何しよんや。ここは、大人のパラダイスやぞ。子供は来たらあかんねぞ」と声がした。「パラダイス」そこに立っていたのは、ナカシャ家の隣のおっちゃんだった。 と、言うことで、勝浦のバスターミナルの近くのN商店の隣には昔、「ピン クヌ〇ド」というストリッ〇小屋があったというお話である。今は空地に  なっている。ちなみに僕は中に入ったことは無い。大人になる前に無くなってしまった。また現在勝浦には、風〇関係のお店はございません。念のため。 第4話終わり。
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