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レイとハジメ
小説を書いてるレイ
それを読む親友のハジメ
中学の終わりから書き始めて
すでに何本もダメにしてる
高校3年間適当に書いて
大学に入ってパタリと止んだ
まだ実家だから夏休み家に行ったら
何にもしないでいるレイ
ハジメはレイの書きかけでやめた物語を読む
レイが作る物語は、いつも途中で終わってる
その先が知りたいのに
いつも最後までいかない
最後まで書かないのはどうしてか
結末なんて作りたくないから
レイは、現実離れした世界ばかり作る
世界を作るだけ作って、登場人物は大して出てこない
無理やり書いても、終わりなんてない
それは、現実の世界のように捉えてるから
世界は終わらない
続いていく
1人の人にとっては正義でも
相手にとっては悪
みんなして制御失って
勝手に走って行ってしまう
物語としての展開に合わなくて
投げ出してしまう
だから
終わらずに
どっちともつかない世界が続いていく
現実に飽き飽きしてるから
別の世界を作るけど
結局世界って枠組みにはまって
物語にはならない
無数の世界を生み出していく
不満を語り始める
世界に対する欲求不満が作品に出てる
外に出よう
遊ぼう
レイの見る世界が変われば
レイが作る世界も変わる
創造主の手をひいて
外へ連れ出す
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