第26話『世界リゾート博』

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第26話『世界リゾート博』

25話からしばらく間が空いたが、実はこの話を書くため昔の資料を読み返し ていたのである。ちゃんと勉強もしてるのよ~。でわでわ26話です。 皆さんは、和歌山マリーナシティがかなり前にリゾート施設として建設され今に至ると思っていませんか。実は、この和歌山マリーナシティでとてつもないことがあったのであります。平成5年の12月に那智勝浦町観光協会に入社した僕は年が明けた年頭に専務理事YさんとN協会長に「吉野君、今年の7月から和歌山市で世界リゾート博という博覧会があってその中の紀の国温泉館というパビリオンで勝浦の温泉もPRすることになったんや。和歌山県の5つの温泉地が週替わりで3ヶ月の期間その地元からタンクに温泉入れて会場まで運ばなあかんのや。」僕は入社したてだったのでそれがどれだけ勝浦のPRになるのかわからなかったけど、温泉を運ぶとは、何かすごいことやるなと思ったのである。N協会長「温泉は湯川のきよもんの湯や、2トントラックにタンク積んで5週間に1回運ぶんや。それを会場でわかし直して入ってもらう。運送会社は手配できると思う。それで吉野君、観光課の連中と何回か勝浦温泉の週に温泉館に行って勝浦のパンフ使ってPRしてくれへんか」僕は、当然仕事なんで「わかりました。」と即答した。世界リゾート博について簡単に説明すると、和歌山市沖に造成した人工島「和歌山マリーナシティ」で平成6年7月16日から9月25日までの約3ヶ月間行われた地方博覧会。バブル崩壊前で3ヶ月で298万人訪れた。前年に阪和自動車道が全通しており、和歌山駅、和歌山市駅、海南駅からは直通バスも運行された。和歌山館等のパビリオンも約30ありその中でも南太平洋ビレッジでは、サモアから現地の方々が来てカヌー体験や夕方からはファイヤーショーとか行っていて人気があった。
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